【漫才協会 第52回漫才大会 第3部】3時間15分で27組の漫才を観た(上)

浅草演芸ホールで「第52回漫才大会」を観ました。(2021・12・30)

10時30分から第一部がはじまり、第三部が終わるのが20時30分の長丁場。これまでは、各部入れ替えなしだったが、今年から各部入れ替え制になった。僕が行ったのは第三部で、開演は17時14分だが、16時半に行ったら、整理券が配られていて、17時の入場時刻には整理番号が200番に達していた。トリがナイツということもあり、お客さんの中には、「え?ナイツが出るの?」と知って、入場券を買い求める人もいるほどの盛況だった。

第三部だけで、およそ3時間15分に27組の出演。持ち時間はキャリアによって違うが、短くて5分、トリのナイツが15分だった。中入り後の出演者がやはり充実した高座を見せてくれて、短い時間でもしっかりとしたネタで場内を沸かすのはさすがだ。

中入りまで面白かった3組。あさかぜは、ギターを演奏しながら合コンのコントをする。もりあきのりは東京メトロの各路線図を韓国語やイタリア語、フランス語で表現するというのが秀逸。芸人Theブラストは、“芸人の一日”をトランペット演奏で表現するという技術の高さを見せた。

中入り後の出演者は皆、面白かった。芸術協会にも所属しているおせつときょうたは、きちんとした時事ネタで笑わせる。おちもりも、コロナ渦中の世相をしっかりとネタにしている。

ビクスモールンはグリ、チロ、ゴンの3人組だが、素晴らしい芸当だ。3人の身体を合体させて、モノを表現する。鳩時計、小鹿誕生、五輪マーク。これは賞賛に値する。

磁石は結成22年。おやじのコントをきっちりと。X―GUNは結成31年。物真似を交えたコントにベテランの実力を感じた。「ボキャブラ天国」を見ていた世代だから、懐かしさを感じるが、ネタは新鮮だ。

つづく