能登応援落語会 チャリ亭
「能登応援落語会・チャリ亭」がスタートしました。
能登半島地震の被災地を支援しようと、春風亭柳枝師匠、柳亭小痴楽師匠、柳亭小燕枝師匠が発起人となり、チャリティー落語会を開催する「能登応援落語会・チャリ亭」というプロジェクトを立ち上げたことを13日に記者会見を開いて発表した。その第一回の落語会がきのう20日21時15分開演で神保町のらくごカフェで開催された。
プロジェクトの概要は以下の通りだ。なお、この10公演はすべて完売している。今後も新たな開催が決まり次第、発表するという。
〇らくごカフェ(21時15分開演)協力:らくごカフェ 番頭:春風亭柳枝
1月20日(土)柳家三三・柳亭小痴楽・春風亭柳枝/27日(土)柳亭市馬・立川小春志・春風亭柳枝/2月3日(土)柳家喬太郎・柳家㐂三郎・春風亭柳枝/10日(土)春風亭一之輔・蝶花楼桃花・春風亭柳枝
〇赤坂会館(20時開演)協力:オフィスエムズ 番頭:柳亭小燕枝
2月2日(金)五街道雲助・林家正楽・古今亭志ん五・柳亭小燕枝/8日(木)入船亭扇遊・柳亭こみち・ロケット団・春風亭一蔵/14日(水)春風亭一朝・古今亭駒治・江戸家猫八・入船亭扇橋
〇ばばん場(11時開演)協力:ばばん場 番頭:柳亭小痴楽
2月19日(月)柳亭小痴楽・桂小すみ・笑福亭べ瓶・桂宮治/20日(火)三遊亭遊雀・鏡味味千代・三遊亭萬橘・柳亭信楽/21日(水)三遊亭兼好・玉川太福・三笑亭夢丸・瀧川鯉八
出演者は全員ノーギャラで、入場料(1人3000円で統一)とチャリティーオークションの売り上げを全額、公益財団法人の「風に立つライオン基金」を通じて、被災地への義援金として寄付するという。
特筆すべきは、若手真打が主体となって芸人さんに声がけをし、人間国宝の雲助師匠などのベテラン、喬太郎師匠や一之輔師匠などの人気中堅、正楽師匠や猫八先生などの色物さん、錚々たるメンバーがこぞってプロジェクトの趣旨に賛同し、二つ返事で出演を快諾したことだ。加えて、落語協会、落語芸術協会のみならず、円楽一門会や立川流からも流派を超えて参加があることも画期的だ。いわば、縦の繋がり、横の繋がりが自由闊達に機能している。
若手真打の機動力、行動力の賜物だと思う。企画の発案者で発起人代表の柳枝師匠はこう言っている。「落語家として何かやれることはないか。居ても立っても居られない気持ちになった。東日本大震災のときは自分自身、あまり動けなかった。今度こそ自分から腰を上げるタイミングだと思った」。
復興支援には「迅速さ」と同時に、一時の盛り上がりではない「継続性」が大切だと発起人たちは考えている。まだまだ、手を挙げてくれている人たちが多くいて、今後も二つ目を中心とした「若手チャリ亭」をはじめ、数多くの追加公演を模索しているという。
16日には「若手チャリ亭」6公演が発表になった。会場はいずれもらくごカフェで14時開演。
2月1日(木)春風亭朝枝・柳家吉緑・入船亭扇辰/2日(金)春風亭与いち・古今亭菊之丞・三笑亭わん丈/5日(月)立川談洲・春風亭一花・古今亭文菊/8日(木)桂九ノ一・立川談笑・田辺いちか/21日(水)春風亭昇羊・林家つる子・橘家文蔵/22日(木)三遊亭美よし・立川吉笑・林家彦いち
お客様が「能登応援落語会・チャリ亭」のホームページを作成してくれたそうだ。最新情報は下記アドレスから参照できる。素晴らしい!
演芸界が一つになって被災地復興の一助とするこの取り組みに対し、演芸ファンとして微力ながら応援していきたいと思う。